専業主婦の後、仕事を再開する難しさを感じながらの2度目の起業をしました

※第一回目のインタビューは、フェアリークラブ代表の実川に。
次回以降はそれぞれの分野で活躍されている先輩女性経営者に伺ってまいります。

<プロフィール>
実川 香名美(じつかわ かなみ)
女性の起業支援家
フェアリークラブ 代表
株式会社RABBITSCOMPANY 代表取締役

大学時代とOL時代
子供のころからコンピューターに憧れ、当時まだ女性が少なかった工学部の情報通信学科でコンピュータや確率論について学び、大手システム会社に入社しました。
システム部でプログラマー、インストラクター、その後社内恋愛で結婚して一年働きましたが、夫婦が同じ職場にいる気まずさと、専業主婦への憧れもあり退社。
憧れの専業主婦は一年で飽き、派遣会社に登録。単発派遣のPCインストラクターとして働き始めましたが間もなく妊娠。
妊娠7か月まで、お客様に知られることもなく、インストラクターの仕事を続けました。
出産後は、授乳の間隔、様子を見ながら、少しずつ復帰。

最初の起業
カリキュラム作成や講習会企画、インストラクター養成、講師向けパソコン講習マニュアルの作成など、パソコン教育全般において幅広く活動。政府・官庁をはじめ、企業約百数十社のメーカー講習、専門学校、小・中・高校など、のべ1万人以上に対して、情報理論、データベース概論、データベース実習、品質管理、Microsoft Office全般の講習を精力的に行う中、専門学校の女学生達にMOT資格を取得させるも、彼女達の就職の難しさに憤りを感じ、彼女達の働く場を提供するために会社設立を決意。
確か長男が3歳になる直前のことでした。
ありがたいことに、派遣を通してお仕事をさせていただいていた企業様のうちの数社が噂を聞いて、すぐに連絡を下さりお客様となりました。
その後、次男出産。
取引先に知らせないままの出産となったため、出産した翌日には、社員に病室まで来てもらって仕事をしていたのを覚えています。

最初の廃業
会社は順調だったのですが、長男が小学校、次男が幼稚園に入った時に、送り迎えの難しさと、子供たちの行事に出るためのスケジュール調整に限界を感じて、廃業を決意。
社員が多いときは5人いたので、彼女たちの行先の調整をしながら、徐々に廃業。決意から、廃業に2年ほどかかりました。

テニスな毎日
その後は仕事をやめ、毎日のようにテニスをしていました。
多い時は毎週1、2回試合に出場し、大会でも何度か優勝しました。
やるときは何でもとことんやらないと気がすまないタイプなんです。

2度目の起業
10年くらいテニスして「また仕事しようかなあ」と思い、何をしようかと就職情報誌などを見ましたが、年齢制限の壁が立ちはだかりました。
色々悩んだ結果、何をするか決めないまま会社を立ち上げました。
会社の名刺があれば、何か仕事が出来るようになるんじゃないかなあ?と思ったんです。
謄本の目的には、インストラクター事業とか教育事業とかホームページ製作とか思いつく限りの事業を並べました。

フェアリークラブの代表に
それからひょんな出会いで、このフェアリークラブの前身となる団体を運営していた女性から「これ実川さんがやって!」と言われ、いつの間にか代表になっていました。
もともと教育と育成はずっと取り組んでいた一番得意な仕事ですし、私自身2回起業している経験もあるので、女性のみなさんのお役にたてるかもしれない・・・・・・という気持ちが生まれました。この団体が働く女性や働こうとしている女性の、少しでも役に立てればと取り組んでいます。

頑張る女性の皆さんへのメッセージ
素晴らしい才能を持っているのに、それを活かすチャンスに恵まれず、埋もれている女性が沢山いると思っています。
また、自分一人では、どうしていいかわからなくて、やりたいことを諦めている女性が沢山いると思っています。
今の現状に満足しないで、自分たちの手で自分のできるところから、やってみること。
勇気がいりますが、一歩前に踏み出すことで、何かが変わると思いませんか?
私は、フェアリークラブの仲間と一緒に、女性が活躍できる未来を創りたいと、本気で考えています。
女性同士が力をあわせて、お互いの苦手な部分をサポートし、励まし、助け合いながら、楽しく働ける仕組み作りと場の提供を目指します。
どうぞ、宜しくお願いします。

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